40代で独身の男性。働き盛りの年代でもあり、会社の立ち位置的にも中堅クラスであるため数々の責任を背負わされる立場の方が多いのではないでしょうか。
仕事や私生活が充実していれば良いのですが、そうでなかった場合 「退職」という2文字の言葉が頭をよぎってもおかしくありません。
キャリアが行き詰まってしまった…
理不尽な毎日で健康が悪化しそうだ…
このままじゃ自分の将来が不安だなぁ
どうしよう…家族の介護が必要になってしまった
養っていく家族がいる場合 「退職なんて」と考える方も多いでしょうけれど、独身の場合は比較的動きやすく自分の考えで行動することが出来ます。それでもやはり退職には不安がつきまとうものです。
この記事では「40代」「独身」「男性」が会社を辞めたくなる理由、辞めた時のメリット・デメリット、退職の伝え方などについてご紹介していきます。さっそく見ていきましょう。
さっそく見ていこう!
スムーズに退職できるヒントが得られるハズだよ
上司へ退職の伝え方
まず退職の伝え方についてご紹介します。
40代まで勤め上げた会社に退職を伝える時はどの様に伝えるのがベストなのでしょうか。
円満退職で退職を進められるといいのですが、そうはいかない状況も考えられます。あらゆるケースに対応するため、今回は円満退職を目指す場合とそうでない場合、それぞれの伝え方についてご紹介します。
円満退職を目指す場合
退職日まで穏やかに過ごし円満退職を目指している場合は、退職理由を「個人的な理由」に留めると良いでしょう。会社や上司への不満、給与や待遇への不満、人間関係への不満など辞める理由は多岐に渡るでしょうけれど、本当の理由を詳細に話してしまっては円満退職をするのは難しくなります。
極端に言えば退職理由を 「相手が引き留めにくい理由」にするのもひとつの手段です。
1: 家族の介護が必要
2: 体調不良で静養が必要
※ 医師の診断書があればなお良い
3: 資格取得のため勉学に邁進したい
4: 新しい業界の仕事に挑戦したい
5: 開業・起業する決意を固めた
6: 明確なキャリアプランを実現したい
上記のような退職理由を伝えたとしても、「絶対に引き留められない」とは言えません。あなたが会社にとって失いたくない人材であればあるだけ、部署異動や給与アップなど退職を考え直して貰えるような条件を提示されることも考えられます。
そういった状況に直面したとしても、退職の意志を強く持ち続けることが大切です。引き留めを断るのは心苦しいところもあるでしょうけれど、ここは心を鬼にして退職は決定事項であるため揺るぐことはないという姿勢で臨みましょう。
円満退職は望まない!会社とは関わりたくない場合
会社を退職する時はなるべく円満退職することをおすすめしますが、実際にはそうもいかないのが現実です。
・相手に話が通じない
・どうしても退職を受理してもらえない
・静養しなければならない状況にあり、出社できない
・ブラック企業だから自分の手に負えない
・退職の手続きを進めてくれない
・パワハラやモラハラが横行している
円満退職でなかった場合、悪い評判を流されてしまうというリスクも考えられます。会社はどこがどの様に繋がっているかは把握しきれません。
自分の知らない所で広い範囲に悪評が広がってしまうと転職するのも苦労することとなるでしょう。できるだけ円満退職で退職手続きを進めると良いでしょう。
しかし
上記のような状況に置かれている場合は、あまり頑張りすぎず退職代行サービスの利用を検討してみてください。退職代行サービスを利用すれば円満退職にはならない可能性が大きいですが、あなたの心や身体が壊れてしまうのは避けられます。
将来を少しでも明るいものにするため退職を決意したのですから、少しでも明るい気持ちで退職できる方法を検討してみてください。
退職を考えたほうが良い6つのSOSサイン
退職しようかな…と考え始めた時、多かれ少なかれ何かしらのSOSサインが出ているものです。身体や周りが発するサインを見逃さないようにチェックしておきましょう。これらのサインが見られた時は退職を検討し始める時期かもしれません。
(1):週末を楽しめない
週末を楽しめなくなったら注意です。本来ならば月~金まで仕事をこなし週末の休日を心待ちにしているという方が多いことでしょう。しかし退職を考えるまで追い詰められている場合、週末は待ち遠しいものでも楽しいものでもなくなってしまいます。
休日が来ても1日寝て過ごすことが多くなり、夜が来て朝がくるというサイクルが怖くなります。朝が来ればまた仕事にいかなければいけない…そういった思いに追い詰められ週末すら楽しめなくなってしまうのです。
(2):出勤前に体調が崩れる
出勤前や会社の前に来たら体調が崩れるという方も退職を視野に入れたほうが良いでしょう。「出勤しなければいけない」「自分のデスクにいくのが辛い」「またあの人に合わないといけない」など職場に対する恐怖が生まれると出勤前や会社の近くに来るだけで体調を崩してしまう事が多くなります。
息苦しくなる、目眩がする、下痢または腹痛に襲われるなど体調不良の症状が悪化しないうちに休養を取り、退職を検討したほうが良いでしょう。
(3):眠れない
身体や頭が疲れているのに眠れないという症状は精神的なストレスが大きいと考えられます。寝付けないというのは不眠症の一歩手間の状態でもあり、もし不眠症になってしまうと「日中の倦怠感」「意欲の低下」「集中力の低下」「食欲の低下」などの不調が現れ始めます。
強いストレスや心の病気で精神的な疲れが溜まってしまうと寝付きにくくなってしまうため、少しでも早く退職を検討したほうが良いでしょう。
(4):休日出勤やサービス残業が当たり前
休日出勤や残業を行えば、その業務に見合った報酬を受け取れるのが通常の状態です。しかし対価のない休日出勤、しかも多すぎる休日出勤や当たり前のようにサービス残業を要求される状態は正常ではありません。
一般的にブラック企業と位置づけられる企業の可能性もあります。休日を取得できない状態であればプライベートもの時間を取ることも出来ず人生を楽しむことが出来ません。
(5):日常的なパワハラ
日常的にパワハラが行われている場合は、少しでも早く退職を検討したほうが良いでしょう。パワハラは心を破壊してきます。パワハラは職場への不信感が募っていき生産性や効率性も低下する可能性もあります。
日常的にパワハラが横行している会社では将来的にもまともな仕事は出来ず、充実した毎日を送るのはとても困難です。自分を守るためにもパワハラが横行している職場から退職する方法を検討しましょう。パワハラが日常的に行われている会社は退職に応じてくれず苦労する可能性があります。
どうしても自分では退職まで持ち込めないという場合は退職代行サービスの利用も検討しましょう。無料で相談できるので話すだけでもきっと安心することができます。
(6):優秀な人材がどんどん退職する
優秀な人材の退職が相次ぐ職場は何かしらの問題があると見て間違いないでしょう。優秀な人材がなくなると仕事の質や生産性が低下してしまいます。
優秀な人材が退職してしまうとモチベーションは下がり会社に将来性を感じなくなってしまった他の社員も影響され次々と退職してしまうという事態にも陥ってしまいます。優秀な人材が見切りをつけて相次いで退職してしまう会社は、自らも退職を検討したほうがよいサインであるといえます。
40代の独身男性が会社を辞めたくなる理由
地位や待遇などを築き上げている40代独身男性。一体どのような理由で会社を辞めたくなるのでしょうか。
会社や上司の方針が合わない
会社や上司のやり方に同意できない場合や方針に疑問を持つようになるのが理由のひとつとして挙げられます。仕事も楽しくなくなり退職を意識し始める傾向があります。方針もそうですが、社風自体が自分に合わない場合もあります。
時間が解決できない問題の場合は退職や転職を検討してみましょう。ただしどの職場にも大なり小なりその様な問題は存在していると理解しておく必要があります。
人間関係に疲れた
人間関係が悪化してしまった場合はその職場に居るのも辛いでしょう。40代であれば部下を持つことも多くなり、ある程度の役職につけば管理職との接点も多くなります。
多くの人との関わりを持つ40代はコミュニケーション能力が求められ、コミュニケーション能力不足により職場で孤立してしまうという事態にもなりかねません。
挑戦したいことがある
希望や目標を持って入社した会社でも勤めている途中で様々なことに出会い、新たに挑戦したい事が出てくることもあります。40代で独身ならばやりたいことにも挑戦しやすい境遇だといえます。
ただ思い立ったらすぐ辞めるのではなく、退職後のビジョンや計画をしっかり立ててから退職するようにしましょう。
給料やボーナスなど収入に不満がある
働いただけの賃金が支払われない事や、収入アップが見込めないと退職を意識するようになります。収入は仕事へのモチベーションに強く反映される項目でもあるため、責任を負う立場に身を置く状況であればそれに見合った収入を求めるのは当然のことです。
労働環境が悪すぎる
いわゆるブラック企業もここに含まれます。サービス残業や休日出勤などが当たり前とされており、さらにはその分の賃金は支払われないという労働環境では仕事への意欲も減っていくばかりです。
満たされない労働環境で定年まで働くことを想像するだけで退職を強く意識する要因となるでしょう。
将来に不安がある
40代ともなると勤続年数もそれなりに長くなるため会社の業績なども見えてきます。そのため悪化している状況を知ってしまうと将来に不安を感じ転職や退職を意識するようになるでしょう。
働き方が多様化されている現代だからこそ、今の会社に居続けて同じ働き方で良いのかと将来を不安視する人が増えているのです。
キャリアアップを目指したい
現在の職場で得たスキルや知識、経験を活かし更に専門分野のスキルを向上させたいと思うのも退職を決意する大きな理由となるでしょう。
スキルアップや資格の取得が出来る職場であれば給与アップや待遇にも変化が出てきます。自分の将来を見据えてもスキルアップは大きな退職の分岐点と言えるでしょう。
40代男性が独身で退職するメリットとデメリット
40代で独身の男性が退職するメリットとデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。それぞれ見ていきましょう。
メリット
まずはメリットからみていきましょう。独身男性の退職はどの様なメリットが得られるのでしょうか。
自由な時間ができる
年代は比較的関係なく、独身で退職を決意すると自分で自由に使える時間が増えるというメリットがあります。資金があれば退職後少し休んでゆっくりと次の選択を考えることも出来ますし、転職先が決まっていれば次の仕事に向けて準備をすることが出来ます。
起業や開業をするのであれば新しい出発に向けて時間を自由に使うことも可能です。退職後の自由な時間は独身ならではのメリットと言えるでしょう。
生活費は自分の分だけでOK
退職後に生活していく資金面で不安を感じる人は多くいるのではないでしょうか。既婚者がいる場合はもちろん家族の分の生活費も考えながら退職を検討する必要があります。
しかし独身の場合はとりあえず自分が生活できる分だけの資金があればなんとかなります。自分の生活費を確保できれば比較的自由に退職という道を選ぶことが可能となります。
退職後の生き方を自由に決められる
退職後の選択肢が多いのも独身の強みと言えるでしょう。転職、フリーランス、起業、開業、独立など独身であれば自分に100%の資金を費やせるため、多岐にわたる選択から次の人生の道を選ぶことが出来ます。自分の人生を自分が思い通りに生きられるのは独身の強いメリットとも言えるでしょう。
デメリット
メリットも多い40代独身男性の退職ですが、もちろんデメリットもあります。メリットと同時にデメリットも抱えるということを十分に理解しておく必要があります。
年下の部下になる可能性
退職後に転職の予定がある場合、新しい職場では年下の上司を持つ可能性が大いにあります。前職場では役職がついていた場合でも転職先では1からのスタートとなります。もちろん最初は年下の部下につき、指示に従いながら仕事をこなす必要があります。
新しい職場で評価を得てある程度の地位を築いていくにはそれなりに時間が必要となります。年齢に対するプライドは手放して謙虚な姿勢で臨むことが大切となります。
スキルや経験がないと採用されにくい
40代は転職活動でも年齢で落とされる可能性が大きい年代でもあります。そのため前職でスキルや経験を得ていないと採用されにくいというデメリットがあります。
40代で転職する人はスキルアップやキャリアアップを目的とした人が多いのが現状です。強い向上心を持った人たちと転職で競争するようになるので採用を勝ち取ろうと思ったらそれなりのスキルや経験、実績が必要となります。
40代の転職は思いのほか競争が激しい年代でもあるため、希望する起業への転職を勝ち取るにはそれなりにアピールできる要素を持っておかないと転職活動は難航する可能性があります。
築き上げた地位や待遇を放棄
前職でそれなりの地位や待遇を受けていた場合、一旦それらを放棄しなければいけないというデメリットがあります。新しい仕事ではゼロからのスタートになるため前職の地位や肩書を盾に高いプライドは捨てたほうが良いでしょう。
新しい環境に対応できない40代独身男性は面接でも採用されにくく転職活動が難航する可能性があります。企業は「素直で謙虚、経験値が高い、キャリアプランが明確、人脈が豊富、即戦力として活躍してくれる」など採用に基準を持っています。
地位や待遇は一旦忘れて企業に何がアピールできるのかをまとめておくと良いでしょう。
会社を辞めるまでの流れ
では退職までどの様な流れで進めると良いのでしょうか。ステップ別に見ていきましょう。
ステップ1:退職後の方向性を決める
まずは退職の方向性を決めましょう。自分が退職してまでやりたいこと、転職してまで行きたい分野・会社、何を求めて退職するのかを明確にしましょう。
ステップ2:在職中に活動する
方向性が決まったらある程度在職中に活動するようにしましょう。退職してしばらく働かない予定なら別ですが、転職・起業・開業・フリーランスなど向かう先が決まっているなら、そこに向けて少しずつ活動を進めるようにしましょう。
在職中に活動すると思い通りに時間が取れず時間調整に苦労するかもしれませんが、収入を途切れさせずに転職出来るので在職中に活動を行うのがおすすめです。
ステップ3:【転職】転職サービで転職先を決める
転職を希望している場合、まずは転職サービスに登録したりハローワークで求人を探したりして情報を集めましょう。自分が希望する条件に比較的沿った会社に目星をつけましょう。
求人情報を隅から隅までしっかりと読み込み起業の本質を見極めるようにしましょう。また今はスカウト制の転職サービスも多くあります。
自分の実力が意外な会社から評価されスカウトされる可能性もあるので、そういったサービスに登録するのもおすすめです。
ステップ3:【起業】セミナーや説明会に参加し準備を進める
起業や独立を検討している場合は、時間を調整し説明会やセミナーに積極的に参加しましょう。起業や
独立はデメリットも大きく、収入面でも大幅ダウンする可能性があります。
またすぐに事業を軌道に乗せるのも非常に難しいというリスクを伴っています。資金面でも経営の面でも不安が残る場合は「フランチャイズ」を検討してみるも良いかもしれません。
フランチャイズはノウハウに則って起業することが可能です。説明会も随時開かれているので、検討してみてはいかがでしょうか。
ステップ4:上司に退職を申し出る
退職後の道に目処が経てば上司に退職を申し出ましょう。退職を伝える時は今までの感謝も共に伝えるようにすると良いでしょう。会社や上司にお世話になったのは紛れもない事実なので「辞めるのだから…」と適当にやり過ごすのではなく、退職日のその日まできちんと職務を全うするようにしましょう。
退職届の書き方はこちらの記事で詳しく解説しているので、よければ参考にされてください。
会社を辞めたくなったらやるべき行動
「会社を辞めたい!」と思った時、すぐに退職に向けて動き出しても良いものでしょうか。辞めたいと感じた時に次のことをやって見ると意外と違う道が見つかるかもしれません。
人事異動の希望を出す
その退職したいという気持ちは人事異動や職場異動で解消される問題ではないでしょうか?40代での退職はなかなか思い通りにいかず難航することが多いのが現実です。辞めたい!と思った時、可能であれば人事異動の希望を出してみてはいかがでしょうか。
部署や環境が変わると退職せずとも良くなる問題かもしれません。辞めたいと思いすぐに退職に向けて動き出すのではなく、一旦冷静になって続けていける道を探すのもまた、手段の一つでもあります。
転職サービスへ登録
ひとまず転職サービスへ登録してみましょう。転職サービスへの登録は一種のお守りのような存在にもなります。「いつでも辞められる」「いい転職先が見つかるかもしれない」そういった事が意外と心の支えとなり気持ちが楽になる可能性もあります。
実際に登録した転職サービスで条件が良い転職先が見つかればそちらに挑戦してみるのも良いですし、転職先を見つけながら今の職場で働き続けるのも可能になります。転職サービスに登録したからと言って必ず転職しなければならないという事は決してありません。
まずは焦って退職への道を進まず気持ちを落ち着かせる意味でも転職サービスへの登録はおすすめの行動です。
それでも辞めたい意思が変わらなかったら
それでも辞めたい気持ちが変わらなかったら次のようなことを試してみましょう。転職活動にも必要になることなのでぜひチャレンジしてみてください。
キャリアの棚卸し
「キャリアの棚卸し」とは今一度、自分のキャリアを振り返ってみるということです。転職活動をするのであれば自分のキャリアを武器にしなければなりません。
事前にしっかりとキャリアを振り返り、自分が転職活動時にアピールできるキャリアは何があるのかを具体的に見つけておきましょう。
自己分析
キャリアと同じくらい大事なのが自己分析です。意外と自分の事は知らないものです。自分の特徴、特技、スキル、実績、得意・不得意分野、仕事の仕方、専門知識、苦手なことなどを客観的に分析することで「何が自分には出来るのか」が明確になってきます。
自分の強みと弱みを明らかにすることでより退職後の活動が進めやすくなるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「40代」「独身」「男性」が会社を辞めくなる理由、辞めた時のメリット・デメリット、退職の伝え方などについて見てきました。40代独身男性の退職は自由に動けるというメリットがある反面、年齢的な面で抱えるリスクがあるのもまた事実です。
辞めたいと感じた時は、一旦気持ちを落ち着かせて退職後のことを考えてみてください。それまでにあなたが一生懸命築き上げてきた実績、地位、待遇、経験値はとても大きな財産です。いっときの感情で捨ててしまっていいものではありません。
一旦冷静になり考えて、それでも退職の意思が変わらなければよりあなたの力を発揮できる場所を探してみてください。
この記事が今現在悩んでいる少しでも多くの方の参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
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